敗戦の記、対局まで

 まず、対局相手のクロ先生に、対局前のいくつかの無礼なつぶやきを謝りたい。ごめんなさい。次にこの記事の内容は自分程度の棋力の者が書いた内容なので、ご理解いただきたい。
 また、この記事は、よんのじさんの自戦記が大変面白く、乗っかりたくなった結果の産物である。よんのじ先生まじリスペクト

 この将棋の内容に触れる前に、対局前の様子について少し書きたい。団体戦の発表があり、対戦相手がわかった私は、すぐに久保愛に溢れ、中飛車の採用率の高そうなクロ先生とわかり、頭を抱えた。当時の私は、対中飛車、石田流に苦労していたからである。だが近々、青嶋の結論が手に入る予定があり、対中飛車一直線穴熊も手元にあったので、「相穴に望みを賭けるしかねぇ…」という思いに至った。

しかし、お互いにいくらかの腹の探り合いがツイッター上であり、クロ先生は相穴を得意にされているということがわかる。訳のわからない急戦にでもして、お茶を濁そうかとも考えたが、普段から憧れる郷田先生の事を思い出し、「丁度いい、得意を受けてやる」という思いが湧き、対局に臨むこととなった。また、ウォーズの棋譜を見ると、相穴の中のいくつかの形の中の1つにするだろうという予想も出来たのも、背中を押した。